年の暮れ

2022.12.29

いつの間にやら今年ももう終わり。振り返ってみると色々なことが変化していった一年だったと思える。ずっとゲームばかりしていた人間だけれども突如として一切の興味を絶ってしまったり、自分の人間性そのものが作り変わってしまったのではないかと感じる瞬間も少なくはなかった。音楽性も大きく変化して、何処か少しずつ美しい音楽へと近づいてくれていたら嬉しい。今年に入ってからはそれなりの人間と言葉を交わした気がする。無論そもそも人間関係に重点を置かないので側から見ればたったそれだけ？と思うかもしれないけれど、人間関係はそのくらいがちょうどいい。ボカデュオやらボーマスやらとにかくやってみてもいいかもしれないなってもんには手を出して、目に入る何もかもを口に放り込んでみようっていう意識で動いていた。そうしたら自分と話してくれる人間が生まれたし自分の音楽を好きだと言ってくれる人間もいてくれるようになって、まあよかった。何が言いたいわけではないけれどあっという間の一年の癖、振り返れば些細な傷跡が赤く腫れ上がるみたいにどんどんと痒いところが増えていって、案外一年生きていたんだったかと思わされています。音楽活動自体は2年前くらいからやっていたけれど、今の活動スタイルを確立してやり始めたのがちょうど去年の頭。とりあえず芯を置いておかねばと思って、大変だろうなあと思いながらも"毎月一曲発表"という馬鹿げたものを掲げてやってきた。ようやったなあ自分と改めて思うけれど、それは最近の話であって昔はミュージックビデオに余り力をいれていなかったから意外と容易にできていたのかもしれない。只今年9月は唯一二年間で動画が出せなかった。何も言葉を発せずに突然の期間が空いてしまったから少しだけ後述させてもらうと、自分の大切な人間が亡くなった。ただそれだけ。それだけの様に聞こえるとは思うけれど、半身を捥がれた様な、目の前の看板すら読めない様な、そんな感じ。生きることすらもままならないけれど、死というものが生の延長線上にあることを実感して、自分の中の命と暫く向き合っている。とりあえずあいつのことを思って色々音楽を作っています。自分にできることは音楽くらいしかないので。そんでもって今月投稿したSTEALって曲で2年間の活動スタイルには一旦ピリオドを打ちます。毎月様々な反応を頂けて本当に嬉しかった。どうもありがとうございました。あ、音楽は続けていくよ。

それと今年は初めてアルバムをリリースした。それもだいぶ昔のことに感じてしまう。パッチワークの様なツギハギの日々を縫い合わせたものが人生であって、そんな曖昧で不可解なものに縋って生きている自分を投影しようと「PATCHWORK」というアルバムを作った。アルバム曲としては丑三つ時あたりから意識した制作をしてきたから、実質ベストアルバムというかコンセプトアルバムという立ち位置にはなっていないけれど、どの曲にもそういう側面を少なからず感じた。そういう寄せ集めたアルバムとしてもパッチワークって理にかなっているでしょう。沢山の人の手に届いてくれて、嬉しい言葉も沢山頂けて、音楽をやってきた中で一番の嬉しい出来事であった。ボーマスでは自分のイラストを求めてグッズを買ってもらえることも多くて、初めて自分の絵が認められたというか。身内でも何でもない他者からの興味は何にも変え難い神聖なものに思えた。可愛いグッズになったと思う。今年一年のお土産にでもどうだい。

本当に散々口煩く言ってきたけれど、変化した一年だった。その変化が皆にどう見えているのかここから確認する術はないけれど、自分のやりたい音楽を鳴らす技術もある程度ついてきて、去年の楽曲を聴くと恥ずかしくて何処かに顔を埋めたくなるほどだ。年の暮れなもんで今年一年間をまとめてみた。去年も確かこんな動画を作った気がするけれど、何故だか今年はすげえ時間がかかった。何はともあれ今年一年間、そして去年頭からの二年間、ありがとうございました。ここからは暫く水面下に潜って作るよ。また大きな発表もあるからその時には興味を持ってくれると嬉しいや。下んない話ばかり書いてしまった。それでは良いお年を。